社章の正しいつけ方を写真付きで解説!
近年では、社章からICチップ入りの社員カードへとシフトする会社も増えていると言いますが、中には起業と同時に社章を作る会社もあります。ここでは、社章の正しい付け方や、社章を作る際の留め具の選び方についてご紹介していきます。
社章はフラワーホールにつけるのが一般的
社章を付ける位置は、男性・女性ともに決まっています。社章はその会社の一員であることを示す大事なものですから、きちんと身に付けましょう。男性、女性と分けてご紹介していきます。
男性の場合
まず、男性の場合から見てみましょう。男性は、スーツのジャケットの襟の左胸あたりの部分にフラワーホールと呼ばれる切り込みが入っている場合が多いです。社章は、この切り込みの部分に固定し付けます。
もともと、このフラワーホールは、第一ボタンの名残であるとか、女性へ花束を渡して求婚した際、OKの返事として一輪の花を挿したことの名残だとか、いくつかの説があるようです。近年でも、結婚式やパーティーといったフォーマルな場では華やかなバッジなどを挿す習慣はありますが、ビジネスシーンに適したスーツの場合、その理由は分からないという人が多いですよね。
ではなぜ、その名残が今も形として残っているのかについても諸説あります。社章のある会社で働く人のためというのもあるかもしれませんが、フラワーホール自体がスーツのデザインの1つとして位置付けられている点が大きく影響しているようです。
男性のスーツでも、フラワーホールがないものもあります。これは、決して珍しいことではありません。フラワーホールはあるように見えても、実際は穴の開いていない縫い目だけのものも。こうした場合、どうすれば良いのかは、また後ほどご紹介します。
女性の場合
続いて、女性の場合の社章の付け方について見てみましょう。
そもそも、女性のスーツの襟元には、男性のもののようにフラワーホールはありません。社章を付ける位置としては、男性と同じく襟元の左胸のあたりが一般的。「穴が開いていないのにどうやって付けるの?」と思われるかもしれませんね。女性のスーツでも問題ないように、社章に使われるバッジにはタイタックやスモールタック、管ピンという、穴がなくても付けやすいタイプが主流ですので、安心してください。
フラワーホールがない場合
男性のスーツの一部や、女性のスーツにはフラワーホールがありません。しかし、近年の社章のほとんどは、穴が開いていなくても付けやすいタイプとなっています。例えば、針が細いピンタイプや、穴を開けずとも付けられるクリップタイプなどが主流です。
社章はネジ式がオーソドックスでしたが、こうした理由からネジ式タイプ以外の社章が今では主流となり、製作時にもネジ式以外のものから選べることがほとんどです。
もし、ネジ式タイプの社章しかなく、持っているスーツにフラワーホールが開いていない場合は、自己流で穴を開けるのではなく、お直しできる専門店に相談されることをおすすめします。
社章の留め具の選び方
社章を制作する時、大事なのはデザインや素材だけではありません。実は、留め具のチョイスもかなり重要なポイントとなります。後になって別のものの方が良かったと後悔しないよう、留め具の種類や特徴を知った上で選びましょう。
タイタック
近年の社章に使われる留め具としては、一番オーソドックスな形です。画鋲のような1ミリ未満の細い針をガッチリと固定できる金具でとめます。細い針なので、フラワーホールがないスーツでも問題なく使えますし、小さい穴なので目立ちません。性別を問わず使いやすい点が特徴です。
スモールタイタック
タイタックに比べると、固定する金具(キャッチ)が小さく針も短い点が特徴です。スーツの襟が浮きにくく見た目がスッキリと綺麗に見えますし、着脱も簡単です。
蝶タック
簡易的な留め具で、販促用のピンバッジなどによく用いられます。キャッチの固定力が弱く、クルクルと回りやすいのが難点です。制作コストが低いため、期間限定での使用には良いかもしれません。
ネジ式
一昔前まではオーソドックスなタイプでした。針ではなく短いネジがついており、フラワーホールに通して裏側から固定します。
社章のさまざまな使い方
社章は、すべてが会社員のためだけに作られているわけではありません。所属するチームや組織、趣味の仲間同士などで制作することもあります。
プライベート用の社章
ボランティアの団体、趣味のチームや仲間などで社章を制作することもあります。そのチームなどのロゴやシンボルなどをデザインすることが多いです。同じ趣味を持つ仲間や考えを同じくする同志などで身に付けることができ、その一員であることが自覚できます。人によっては、こうした仲間との社章を身に付けることが誇りであったり、元気の源であったりするようです。
学校や会社の記念品
例えば、周年記念など学校や会社の大きな節目の時に、その祝福の気持ちを込めて特別な社章が作られることもあります。いつもの社章とは異なったデザインで制作されることが多いです。こうした節目に記念品として社章をつくり、また次の時代への新たな一歩を踏み出すための原動力としたいという想いが込められるのでしょう。
社章は、会社員としての身分証明だけではなく、様々な用途で制作されているということです。
ここでは、社章の付け方についてご紹介しました。厳密には、社章を付ける位置についての決まりはありません。ここでご紹介したのは一般的な情報となりますので、会社独自の決まりがある場合などはそちらに従われることをおすすめします。
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