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宮坂忠昌

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失敗しない!表彰式の挨拶・スピーチとは?

社内表彰などで受賞すると、うれしいものですが、その後の表彰式でのスピーチが憂鬱と感じる受賞者も多いのではないでしょうか。とくに受賞が初めての場合、何を話してよいかわからない方が多いでしょう。また、人前で話すとあがってしまうという人は、表彰式の日が近づいてくると不安になるかもしれませんね。ここでは、挨拶する際におさえておきたいポイントを解説し、挨拶の例文もご紹介します。

表彰式の挨拶でどんなことを話せばいいの?

表彰式で受賞者は、謝辞の挨拶をするのが通例です。初めての経験でどんなことを話したらよいか悩む方が多いと思います。

同僚や上司に印象に残る挨拶として、短すぎず、長すぎないことをふまえた上で、まず喜びとお礼を述べます。ここでは、謙虚な態度で、感謝の意を込めて心からの喜びを素直に表すようにしましょう。傲慢な表現を使ったり、わざとユーモアで返したりしないことを心がけることが大切です。

次に受賞に至るまでの経緯や具体的なエピソードについて話しましょう。苦労話や成功要因などを織り交ぜるとよいのではないでしょうか。

最後に上司や同僚など、周りの方への感謝の気持ちを述べます。その際に、周りの方から受けたサポートなどについて触れるとより伝わりやすいと思います。

以上の流れをベースにして、自分なりにアレンジしてみてください。

表彰式の挨拶のポイント

表彰式が近づいてきたら、事前に以下のポイントをおさえて、スピーチ内容を考えてみましょう。

起承転結を意識する

人に話をするときに、思いついたままに話すと、相手に伝わりにくくなります。長々しい前置きや同じ内容の話をダラダラと繰り返していると、聞いている側も飽きてくるものです。しかし、起承転結を意識して話すと、理解してもらいやすくなるでしょう。

起承転結とは、簡単に説明すると、「起」は書き出し、「承」はその内容を展開するパート、さらに「転」で話のヤマに入り、「結」で結論を述べるといった構成です。

この構成を表彰式での挨拶に使うと、今回の受賞についての素直な気持ちと感謝の言葉→具体的なエピソード紹介→周囲の方へのサポートへのお礼、といったメリハリのある構成になります。起承転結が明確なので、スムーズに話が伝わるはずです。

表彰される自身の喜びを伝える

次に大切なポイトは受賞の喜びを素直に伝えることです。「努力してきたのだから当然」というようなスタンスで、得意げに喜びを伝えるのは避けましょう。

また、型どおりの言葉で喜びを表すのではなく、授賞のお知らせを聞いてどんなに驚いて、どんなに嬉しかったかを伝えると効果的です。多少演出が入ってもよいのではないでしょうか。その方が聞く人の心に刺さってきます。たとえば、「このような賞をいただけると思っていませんでしたので、授賞のお知らせを受けて、唯々驚いております。」というようなイメージです。

周りへの感謝を伝える

受賞した感動を伝えるだけでなく、お世話になった上司や同僚、または後輩への感謝の気持ちを伝えることが非常に大切です。周囲への感謝の言葉を述べることは、挨拶では欠かせないポイントです。

社内表彰式では、優秀社員賞や新人賞、永年勤続者賞の表彰が多いと思います。どの賞にしても賞に選ばれるまでに指導してくれた上司や先輩などの支えがあったおかげで受賞できたという内容でまとめて感謝を伝えましょう。

以上、ポイントをお伝えしましたが、挨拶では、何よりも受賞の喜びと周りの方々への感謝の気持ちを自分の言葉で直に伝えることが大切です。

今後の抱負や目標を伝える

表彰式の挨拶では、最後に今後の目標や抱負をのべることが大切なポイントです。今回受賞できたことは、あくまでも通過点という認識に立って、今後どのような成果をあげたいか、また仕事を通してどのような目標を達成したいかなど、より具体性のあるメッセージを伝えると、表彰式に出席している経営層にもアピールできるかもしれません。

表彰式は、会社や仕事への自分の思いを伝えられる絶好の場ですので、挨拶の最後に含めることを忘れないようにしましょう。

今日から使える!表彰式向け挨拶の例文

ポイントを押さえたところで、つぎに社内表彰のなかでも代表的な賞の挨拶例文をご紹介します。表彰される機会はなかなかあるものではないので、慣れていない方も多いでしょう。以下の例文を参考にスピーチの内容を考えてみてくださいね。

優秀社員賞・MVP賞

この度は、栄誉ある優秀社員賞を頂戴し、感激にたえません。入社以来、この賞を目標としてきましたので、この賞を頂戴するとのお知らせをいただいた時は、思わずガッツポーズで叫んでしまいました。

この栄誉は、私ひとりの力ではなく、上司や諸先輩のご指導、支えてくれた同僚の皆様のお陰と思っております。そして社員のことを思いやる我が社の社風のおかげでもあります。本当に心から感謝申し上げます。

営業部に配属されたばかりのころは、先輩方のあとをついていくのがやっとの毎日でございました。挨拶の仕方など、基本からしっかりご指導いただき、1年近くでようやく独り歩きができるようになりました。納品ミスの際にも、「これをバネに頑張るように」と力強い励ましの言葉をいただいたこと、今でも忘れません。

今後も、皆さまのお力添えを頂きながら、これまでのように一生懸命努力するのみです。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。本日は本当にありがとうございました。

この度は2020年度MVP賞に選んで頂き、大変光栄に思っております。今年度より〇〇店の店長として、店舗のスタッフや先輩方に支えて頂きながら、管理業務を行っております。まだ店長として慣れない日が続いている中で、この様な素晴らしい賞を頂戴したことは、暖かい激励とこれからへの期待が込められているものだと思い、気持ちを引き締めております。皆様の期待に応えるためにも、これからも精進して参ります。今後ともご指導賜りたく、宜しくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。

永年勤続表彰

この度は、私ども永年継続社員のために、このような表彰式を催していただき、誠に光栄に存じます。この表彰は、私にとっては身に余る栄誉であり、社長から温かいお言葉を賜り、記念品までも頂戴いたしまして、深く感謝しております。

永年勤務と申しましても、大してお役にも立てずに、ただ年齢を重ねて、気づけば〇〇年の年月が経っていました。この〇〇年間に、仕事を通じて数え切れないほどたくさんの方々と出会い、多くのことを教わり、良い経験をいたしました。今日の私があるのは、その方々のお蔭と思っております。

人との絆をこれからも大切にし、新しい出会いに期待しながら、仕事に邁進してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

新人賞(新入社員)

この度は、輝かしい新人賞を頂戴し、誠に光栄に存じます。

仕事をなかなかうまく進められず、皆さまにはご迷惑ばかりおかけしておりましたが、いつも辛抱強く、そして温かくご指導いただいたお陰で受賞できました。この賞は、皆さまのご協力があってこその賞と思っております。

これからも初心を忘れずに、会社に貢献できるよう仕事に励んで参ります。

至らない点がまだまだたくさんございますが、引き続きご指導をよろしくお願いいたします。

スピーチは当日のノリでこなそうと思っても、頭が真っ白になって言葉が出ないことがあるものです。表彰式のようなハレの場でこそ、「やっぱり表彰されるだけあるな」と思ってもらえるような挨拶をしたいものですね。本記事でご紹介しました挨拶の例文はほんの一例ですが、参考にしながら、オリジナルの挨拶文を作成してみてください。

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