表彰式にふさわしい服装やマナーについてご紹介
表彰式に受賞者として出席する機会は、人生に何度もあるわけでなく、大半の方が初めてなのではないでしょうか。挨拶も悩むところですが、自分が主役になる式でどんな服装にするべきか、マナーはないか、など気になりますよね。やはり、晴れの舞台ですから、カジュアルな服装というわけにはいかないと思いますが、どの程度フォーマルにすべきかが迷うところです。ここでは、表彰式の場にふさわしい服装、当日の式の流れなどをご紹介します。
表彰式ってどんな服装でいけばいいの?
まず、表彰式に出席する場合、服装については特にマナーなどはありません。といっても、表彰される側の主役ですから、服装のマナーはなくても、式の雰囲気や規模に合わせた装いをおすすめします。
盛大な式典になると、男性はタキシード、女性はロングドレスを着ている方もいて、式の雰囲気が華やかになります。また、学生さんの多い表彰式ですと、制服を着ている人もいれば、パンツスタイルの女性もいるなど、表彰式の種類や規模によって、服装は大きく変わります。
なお、ドレスコードがある場合は、それに従いましょう。ドレスコードとは、その場にふさわしい装いに配慮することで、大きく分けると、フォーマル・セミフォーマル・インフォーマルの3つがあります。式典ではセミフォーマルかインフォーマルが求められることがほとんどです。
セミフォーマル(準礼装)は、フォーマルスーツやドレス、いわゆる礼服でコーディネートした装いになります。 インフォーマル(略礼装)は、男性の場合はダークスーツ、女性の場合は、いわゆる、キレイめといった方がピンとくるかもしれませんね。よそいきの服を使ってフォーマル風にコーディネートした装いを指します。
表彰式の服装の選び方・ポイント
式典での服装イメージは分かってきましたか?次に、男性、女性、子どもに分けて、表彰式の服装選びのポイントをご紹介します。
表彰式の服装(男性編)
男性の場合は、スーツを着用している方がほとんどです。セミフォーマルの服装というと、ディレクターズスーツ(ブラックのジャケットとストライプ柄のスラックス)か、ブラックスーツが基本ですが、ジャケットとパンツスタイルもセミフォーマルといえます。
一方、インフォーマルは、ビジネスシーンでも着られる濃紺、ダークグレーなどの濃い色のダークスーツまたはブラックスーツです。
表彰式では必ずスーツ着用ということではないですが、スーツを着ない場合でも、シーズン問わず(真夏でも)、ジャケットは羽織るようにしましょう。
また、ジャケットの下に着るシャツは襟付きを選んでください。ネクタイは色柄が派手すぎるものでなければ特に問題ないと思いますが、表彰式というフォーマルの場を意識すると、スーツの色よりやや薄めの色、無地、小さめのドット柄などをおすすめします。
ホテルなどの会場では、普段の服装よりも少し華やかな印象になるように、男性の場合はビジネスにもフォーマルにも使えるスリーピーススーツや、チーフなどの小物を使うのもよいのではないでしょうか。
また、表彰式に限らず、ベルトと靴の色は合わせるのは基本中の基本です。同色に統一するだけでまとまりがよくなります。フォーマルなシーンではとくに気をつけたいですね。
表彰式の服装(女性編)
女性の服装も、基本的にはセミフォーマルな服装が好ましいです。好印象に見せるためには、以下のポイントをおさえておきましょう。
・スーツ、スカートとジャケット、またはワンピースとジャケット
基本的に、この3つのスタイルであればTPOにふさわしい服装といえます。スカートは短すぎるものや、最近流行のロング丈は避け、膝丈のものを選びましょう。
・淡いカラーがおすすめ
服装の色はブラックやネイビーなどでも良いですが、他の人と被りやすいので、ベージュや淡いパステルカラーがおすすめです。より女性らしく、清潔感もあり、表彰式会場の雰囲気が華やぐでしょう。
また、記念写真を撮ることを考慮した場合、男性が多い式典ではダークスーツの方が多いと思いますので、女性の服装は少し明るい色の方が断然映えます。ただし、パーティー形式の表彰式であっても、ビジネスの場ということを踏まえ、派手な原色系や柄のドレスなどは避けるようにしましょう。
・動きやすいデザイン
表彰式では立ったり、座ったりすることが多いため、体を締めすぎない、ある程度ゆとりのあるデザインのものやサイズを選ぶのがよいかもしれません。
表彰式の服装(子ども編)
大きな会場では、檀上で表彰状を受け取りますし、主催者や来賓はフォーマルな服装ですので、受賞者の子どもが普段着では浮いてしまうかもしれません。
また、区や県が主催する表彰式の様子は、地元の広報誌などに写真入りで掲載されることもあるため、それなりのきちんとした服装がよいでしょう。
といっても、スーツでなくても構いません。表彰式は、大勢の前に立って表彰される子供にとっては、かなり緊張する体験です。スーツなどのフォーマルな服装で式に出席すると、子どもが疲れてしまうこともあります。
男の子は長ズボン、襟付きシャツ、ベストまたはセーター、女の子はスカートとブラウス、またはワンピースに、カーディガンという服装が多く見られます。もちろん、スーツ姿の子どももいますが少数です。
靴はスニーカーの子どももいますが、できれば足元はフォーマルな靴でまとめたいですね。ただ、子どもがスニーカー以外の靴を履きたがらなければ、スニーカーでも構いません。ただし、汚れていないきれいなスニーカーを用意するか、この機に新しくスニーカーを購入してもいいですね。
当日の表彰式の流れやマナー
最後に表彰式はどのように進行していくのか、大まかな流れについてご紹介します。また、賞状の正しい受け取り方も確認しておきましょう。
表彰式の当日の流れ
受賞者として、表彰式の流れを事前に把握しておきましょう。式の規模によって、内容や順序が多少異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。
- 開会の言葉
- 主催者代表の挨拶(社長や会長)
- 表彰(表彰式授与 選考経過報告)
- 受賞者挨拶 (受賞者全員、もしくは代表)
- 来賓の祝辞( 来賓を招く場合 )
- 記念撮影と懇親会
- 閉会の言葉
式は開会の挨拶から始まります。次に社長からの挨拶がありますが、社長からの言葉は受賞者だけでなく、その他の社員にとっても今後の励みとなるでしょう。
そしてメインとなる各賞の表彰に入ります。ここでは賞状や表彰記念品を授与しますが、このシーンが一番盛り上がります。
その後、受賞者または代表受賞者の挨拶が始まります。記念撮影と懇親会が続く場合もあれば、懇親会はなしで閉会となる場合もあります。規模の大きな表彰式で来賓が招かれている場合は、終盤で来賓の挨拶をいただく場合もあります。
正しい賞状の受け取り方
賞状を受け取るという経験は、学校の卒業式以来という方が多いかと思います。久しぶりに賞状を受け取るのは、少し緊張しますね。
正しい受け取り方を心得ていれば、会社の上司や他の社員、その他の出席している方々にスマートな印象を与えられます。
賞状などを受け取る際には、足や手の運び、礼の仕方などのある程度のマナーがあります。しかし、完璧にやろうと思って、緊張して動作がぎごちなくなっては意味がありませんので、参考程度に確認しておきましょう。
以下が一般的な賞状の受け取り方です。別の方法の方もいるかもしれません。
- 授与者の正面で「気をつけ」の姿勢で立ち止まります。(授与者の1歩から1歩半ほど度離れた位置)
- 授与者の顔をみて、一礼します。(10度位の角度)
- 授与者が賞状を読み終わり、受賞者に差し出したら、賞状に目を向けます。
- 賞状の外側に手を回すようにして、左手・右手の順に賞状の手前の角を持ちます。
- 賞状を目の高さより少し低い位置まで上げ、後ろむきに1歩下がります。
- 手に持っている賞状は折り目がつかないように2つ折りにして、左脇にはさみ、「気をつけ」の姿勢で一礼します。
- 向きを変え、元の席に戻ります。
表彰式は受賞者が主役となる場ですが、周りの方々に感謝を伝える機会でもあります。そんな特別な日には、いつもより少しおしゃれをして出席しましょう。当日、場の雰囲気にそぐわない服装で出席して失敗した…ということがないように、考えておきましょう。
恒例の表彰式であれば、以前の表彰式の様子が分かる写真などを見て参考にするのも良いですね。
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