周年記念とは?周年記念事業の目的や記念品の選び方についてご紹介
盛大にお祝いしたくなる周年記念。新型コロナウイルスの影響で従来の方法とは違う形でのお祝いとなった会社も多いでしょう。現代に相応しい方法で周年記念をする方法はないのか、困っている方もいるかもしれませんね。ここでは、周年記念のお祝いの仕方や記念品選びのポイントについてご紹介します。
周年記念とは
周年記念とは、その会社の節目となる年に行うお祝いのことを言います。創業や設立から10年経ったなどの大きな区切りを迎えた年などに従業員をはじめ顧客やパートナー企業などに感謝します。周年記念は10年、20年、30年といったように10年ごとに行われることが多いですが、これといった決まりはありません。毎年行う会社もありますし、50年目を迎えてようやく行う会社もあります。
どのような周年記念を行うか、についても会社によって変わってきます。OB・OGや従業員の家族を招いてパーティーを開いたり、顧客に向けたイベントやお祝いのキャンペーンを展開するなど、その方法は会社によって様々です。
周年記念事業を行う意味
周年記念事業は誰のために行われるものなのでしょうか。その意味を見てみましょう。
「感謝」の気持ちの表明
周年記念を行う目的は、まず社員への感謝の気持ちを表すことだと考えられています。これまで会社を続けてこられたのは、社員のおかげであることを会社が感謝するのが目的の一つです。ですから、周年記念では社員に対して何らかの記念品を用意するケースが多いでしょう。もちろん、社員だけではなく、取引先やパートナー企業など、会社の継続のために関わってくれた人たちへも労いの気持ちを示す良い機会となります。
従業員のモチベーションを上げる
従業員にとっては、会社の節目に同席することとなり、これまでの歴史の重みを実感することができます。これから会社の目指す方向をより深く理解する機会にもなり、それぞれのモチベーションを高めたり団結力や帰属意識を強くすることも期待できます。また、全従業員が参加することで、日頃あまり接点のない従業員同士が関わるきっかけにもなり、社内の一体感も得られるでしょう。
周年記念事業の主な内容例
式典・パーティーなどの周年記念イベント
まず多くの方が思い描く周年記念が式典やパーティーなどの華やかなイベントではないでしょうか。会場を手配し、従業員や取引先の方々、株主などを招いて大人数で開かれるのが一般的です。
このイベントでは、長きに渡り勤務し貢献し続けてきた人を表彰する永年勤続表彰などの社員を讃える表彰式が行われることもあります。従業員同士の交流を図るため、社員旅行を計画する会社もあり、イベントの内容は様々です。こうした華やかなお祝いは非日常の出来事でリフレッシュになるだけでなく、一体感も生まれやすいためよく選ばれています。もちろん予算の確保や準備の手間などが発生しますが、一大イベントとして楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
オリジナルの記念品の配布
周年記念のためにオリジナルの記念品を作り、従業員や取引先などに配るケースも多いです。式典やパーティーを開いてその時に参加してくれた人に渡したり、取引先を訪問して挨拶を兼ねて手渡ししたりするのが一般的となっています。定番となっているのはタンブラーやマグカップ、グラス、バッグ、時計、文具などの実用的なもので、例えば「設立○○周年記念 △△株式会社」など、記念品であることが分かるように文字を入れてもらうケースが多いです。記念品は、周年イベントに限らず、毎年の創立記念に作成する会社もあるようですよ。
周年記念誌の発行・配布
特に大きな節目となる設立50周年や100年といった年には、周年記念誌を発行することも少なくはありません。周年記念誌は、会社のこれまでの歴史やこれからのビジョンがまとめられた冊子のことで、従業員や取引先などに配られることがあります。古くから貢献している従業員はその歩んできた歴史を懐かしみ、間もない従業員はその歴史の重みを感じ「これから頑張ろう」と思える内容になるのではないでしょうか。こうした周年記念誌が手元に残るのは、従業員にとってはラッキーなことかもしれません。さらに、会社が大きくなり貢献できるように、守っていきたいと感じる従業員も多いと考えられます。
周年記念キャンペーンの実施
特に商品を扱う会社の場合、周年記念としてお客さまにキャンペーンを実施することもあります。周年記念でしか購入することのできない限定品の販売や期間限定のセールなどが代表的です。具体的に言うと、周年記念限定の他ブランドとのコラボ商品や、周年記念限定のデザインなどが考えられますね。その商品やメーカーのファンにはとても喜ばれる機会となるでしょう。近年では、SNSを活用したキャンペーンを行うケースも増えており、その方法については会社ごとに変わってきます。もちろん、商品を提供する会社に限らず、サービスを提供する会社なら割引プラン・特別プランの実施でお得に利用してもらうなどの方法もあります。
withコロナ時代にもできる周年記念事業
新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活も大きく変わりましたね。感染予防のために大人数が集まるパーティーなどの開催が難しくなり、これまでのように周年記念を行うことが難しくなった会社も多いでしょう。しかし、新しい生活様式にのっとって、withコロナの時代にも周年記念事業は行うことが可能です。
オンライン式典やパーティー
テレワークが増えてきた昨今では、オンライン会議ツールを使用して周年記念式典を行うことも難しくなくなりましたね。参加人数や参加者の通信環境が整っているかによって適切かどうかは変わってきますが、オンラインで式典が行えればソーシャルディスタンスの問題もなく感染予防の観点から言えばとても便利な方法です。社長のメッセージをライブ配信したり、幹事役の進行に沿って各々が用意した飲み物を飲んだりと、通常のパーティーに比べると内容は絞られるかもしれませんが、それでも楽しみかたは色々とあります。
メッセージ動画の配信
オンライン式典とは違い、その時間に従業員などがリアルタイムでコミュニケーションをとることはできませんが、あらかじめ録画しておいた社長のメッセージなどを配信する方法もあります。これなら、オンライン会議ツールなどの使用に慣れていない人でも通信環境さえ整っていればいつでも視聴することができますね。時間に縛られず、自由な時に観ることができるのもメリットと言えるでしょう。withコロナの時代だからこそ、こうした規模を縮小した周年記念になったとしても問題はなく、むしろ感染予防につながるため喜ばれるのではないでしょうか。
記念サイトの制作
周年記念誌の発行を考えている場合、紙面で必要数準備するのではなく、Webサイトで公開するという方法もあります。最小限形に残るものとして紙面に残したり、オンラインの動作に慣れていない人や希望者、取引先の分だけ冊子として発行するなどの方法も良いでしょう。メッセージ配信と同様に、各人が見たい時に見れるのがメリットではないでしょうか。また、冊子として配る必要がなくなるため、従業員同士の接触機会を減らすことにもつながります。オンライン上で公開するだけであれば、冊子を作る費用を大幅に削減でき、コストカットにもつながるでしょう。
宅配などでの記念品の配布
オンライン上で周年記念パーティーを開いたり、メッセージ配信を行うのであれば、記念品を渡す機会を逃してしまうのではと思われるかもしれません。しかし、やはりwithコロナの時代であることを考えれば、従業員同士の必要以上の接触は避けたいところですね。そうした場合、記念品は宅配等を利用して安心できる方法で行うのも良いでしょう。特に、リモートワークを積極的に取り入れている会社なら、従業員がわざわざ記念品を受け取りにいく手間も省けむしろ効率的です。取引先への挨拶を兼ねた手渡しも、今の時代は自粛するのがマナーという考え方もあります。今回は、手渡しを自粛させて頂く旨を伝えるメッセージや電話などでフォローすると相手の方の理解も得られやすいのではないでしょうか。
周年記念の記念品の選び方
さて、ここからは周年記念に贈る記念品の選び方について見てみましょう。
企業(社内・社外)向けの記念品
社内向けの周年記念の定番と言えば、文房具をはじめとする仕事で使える実用性の高いものとなります。個人が購入できるものではなく、会社名や名前の入ったものが特におすすめです。また、社外向けにはカレンダーも喜ばれます。一昔前に比べると、毎年カレンダーを作成し取引先に配る会社は少なくなっていますので、とても実用性の高い品物と言えるでしょう。予算の都合もあるかとは思いますが、カタログギフトも人気が高いです。
店鋪向けの記念品
店舗の周年記念なら、特にお客さまが喜んでくれるようなものを重視するでしょう。毎日営業できるのも、支えてくれるお客さまのおかげであることを伝える良い機会となります。そのため、それぞれの店舗の特徴を生かした記念品がおすすめです。飲食店であれば店舗の名前や感謝の言葉が入ったクッキーやお煎餅などのプチギフトとともに、周年記念メニューや割引でおもてなししてみてはいかがでしょうか。周年記念のための特別なお菓子は、業種を問わず用意しやすいため便利です。
学校向けの記念品
学校の周年記念では、学業や通学で使えるものがよく選ばれます。学校の名前や創立○○年などの文字を刻印・印字して特別な品物にすると良いでしょう。バッグや文房具、キーホルダー、フェイスタオル、ボールペン付きメモパッド、折り畳み傘などはいくつあっても困らない定番の記念品です。小学校と高校とでは好まれるものも変わってくるかもしれませんので、その年齢層に合ったものを選べるとなお良いのではないでしょうか。
従業員に喜ばれる人気の記念品
記念品① 文房具
従業員への記念品の定番は文房具ではないでしょうか。業務で使用頻度の高いものなら実用性が高く喜ばれます。毎日使えるものなら、それだけ身近に感じて愛社精神も高まるかもしれませんね。名入れのボールペンやメモ、付箋などは特に配りやすいアイテムです。業種によっては文房具を使わない、デスクワークがない、という場合もあるでしょう。しかし、ボールペンはどんな業種でも使う機会がありますよね。何を贈るべきか困った時には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
記念品② ペーパーウェイト
文房具の一部になるかもしれませんが、ペーパーウェイトのようなあったら便利なものもおすすめです。定番品よりもちょっとしたサプライズもかねて特別なものを用意したい時にいかがでしょうか。こちらのペーパーウェイトはダイヤカットの光学ガラス製です。透明度が高く美しいことから、女性の従業員にも喜ばれます。ペーパーレスの時代になったとはいえ、まだ本や資料を広げながら仕事をする機会は多いですから、ペーパーウェイトが役立つ場面もあるでしょう。周年記念である旨をさりげなく印字すると、特別感もアップします。
記念品③ ピンズ
ピンズは、日本ではピンバッチとよく呼ばれるバッジの一種です。社章がある会社なら従業員の方は毎日ピンズをつけて仕事をされていることでしょう。周年記念のための特別なデザインのピンズは特別感も増します。社章を作っていない会社であれば、この機会に作ってみてはいかがでしょうか。同じピンズを社員が付けることで、団結力が高まったり個々人の意識が高まったりと、メリットもたくさんあります。周年記念用のピンズを製作するためにデザインの考案などが必要となってきますが、相談できるお店なら安心して準備をすすめることができます。
記念品④ カタログギフト
香典返しや内祝いでお馴染みのカタログギフトは、最近はもっと様々なお祝いの場面で使われるようになりました。周年記念としても選ばれる傾向にあり、様々な品物から自由に選べる点で人気を集めています。実用性の高いものが喜ばれることを考えると、カタログギフトほど便利なものはないかもしれませんね。たくさんの人が、それぞれ欲しいものを選べるのですから、失敗のない記念品とも言えるでしょう。Webカタログも活用すると、より便利で効率的です。
記念品⑤ 食料品
おうち時間が増えた今、家で美味しい食材を取り寄せて料理を楽しむ人が増えました。食べるものについてはとても人気が高く喜ばれやすいため、記念品としてお取り寄せグルメを用意するのも良いでしょう。特に、従業員の家族に対しても感謝の気持ちを示したい場合におすすめです。予算が控えめな場合は、会社の名前が印字されたクッキーなどもあります。食料品なら、予算に応じて選びやすいのもメリットです。しかし、せっかくの周年記念が形として手元に残らないことを残念に思う人もいるかもしれません。こうしたことを考えると、従業員には形に残る記念品、家族には食料品といったように分けて用意しても良いでしょう。
ここでは、周年記念について、withコロナを踏まえたお祝いの仕方と、喜ばれる記念品の情報をまじえてご紹介しました。せっかくの大きな節目となる周年記念は、思い出の残るものとしたいですね。従来の方法では難しい場面もあると思いますが、新しい生活様式に沿って工夫できれば決して難しいものではありません。ぜひ、喜ばれる記念品とともにお祝いしましょう。
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