トロフィー、優勝カップ、表彰盾の違いとは?
トロフィーや盾、カップは表彰式でよく目にする記念品ですが、どのように使い分けたらよいでしょうか?特に、トロフィーとカップの区別がつかない・・・という方が多いかもしれませんね。ここでは、それぞれの違いを見ていきましょう。
トロフィー、優勝カップ、表彰楯の歴史と役割の違いとは
トロフィー、優勝カップ、表彰楯がいつ頃、どのような用途で使われるようになったのか、それぞれの起源を調べてみたところ、その起源は古代ギリシャやローマにありました。
トロフィーの歴史と役割
トロフィーの歴史は、古代ギリシャの頃まで遡ります。当時、戦利品のことを「トロフィー」と呼び、樫の幹に戦利品を掛け戦場に立てていました。その後、勝者の栄誉を讃えるものとして、大理石や金属などを使って作られるようになり、古代ギリシャ人の習慣はローマへと広がっていきます。ギリシャでは塔状であったトロフィーが、時代の流れとともに次第に持ち運びがしやすい大きさに変わっていきました。また、スポーツなどの試合や競技会などで贈られるようになり、現在の多彩なデザインのトロフィーまで発展してきました。
本来、栄誉を称えて授与されるものは、形がタワーでも、カップでも盾でも、すべてトロフィーと呼ぶそうです。トロフィー(trophy)は、戦利品を表すギリシャ語のトロパイオン(tropaion)が語源であり、トロフィーの中で、カップ型のものは英語でカップ(cup)、盾型のものはプラック(plaque)と呼ばれています。
優勝カップの歴史と役割
優勝カップの起源も、古代ギリシャに遡ります。哲学者であり科学者であったアリストテレスがカップについて記述した文献が残っているのです。その文献には、戦争で勝利したときに、敵兵の頭蓋骨を持ち帰り、それでカップをつくり、戦勝を祝っていたこと、また後にはこのカップを金銀や宝石で装飾するなどして、一番の功労者にその豪華なカップに酒を注いで祝ったことが記述されています。すなわち、戦争の勝利を祝う杯が起源で、形を変化させながら、現在の優勝カップに至っていると考えられるでしょう。
優勝カップは、現代ではゴルフや大相撲、野球など、数多くの競技会で使われています。「〇〇〇カップゴルフトーナメント」のような名称をよく見ることがありますが、優勝カップが競技会の象徴といえるからですね。
表彰楯の歴史と役割
表彰楯の歴史も古代にあります。古代ローマで盾は勝利や勇気の象徴であり、戦場で盾を奪われることは兵士にとって死刑になるほどの最大の恥でした。ノルマン人にとって、楯は棺にするほどの大切なものだったのです。やがて、戦いで剣や盾を使わないようになってからは、武器ではなく、装飾品として使用されるようになり、今日のような楯の形に発展しました。
表彰楯は、文字を多く入れることができるので、企業表彰などに用いられることが多いアイテムです。また、楯は式典で手渡すよりも、受賞者の自宅などにお届けする場合が多いようです。
記念品の扱い方とは
高校野球などの大会で大きな優勝トロフィーの返還を行っているのをテレビで見ることがありますが、記念の優勝トロフィーやカップ、楯などは返還する必要があるのでしょうか?ここでは、トロフィーやカップなどの扱い方として、「持ち回り」と「取り切り」について説明します。
持ち回り
何度も続く大会などでは、トロフィーやカップなどの記念品を贈呈し、次回の大会のときに返却してもらう扱い方があり、「持ち回り」といいます。歴代優勝者の間で賞杯をつないでいくので、賞杯は個人の所有物ではなく、次回のコンペまで預かることになります。そのため、大会ごとに新しいトロフィーを用意する必要はありません。何度も開催される定例のコンペで、かつ参加するメンバーがほとんど同じ場合に利用されることが多い方法です。
取り切り
毎回開催される大会でも参加者が大きく変わるような場合には、取り切りが用いられます。取り切りの場合は、毎年新しいトロフィーを優勝者に授与しているため、返還の必要がありません。
取り切りでは、当日賞杯を渡すことになるため、例えばゴルフコンペの場合、事前にコンペ名や日付などは印字できますが、優勝者の名前やスコアの印字などはできません。
また、長期間持ち回りで使用していたトロフィーが古くなって交換時期が来たり、大会自体がなくなったり、などの場合に、最後の優勝者に持ち回りで使用していたものを取り切りとして贈ることもあります。
本杯とレプリカの違いについて
賞杯には本杯とレプリカがありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
本杯
本杯とは、持ち回りに使用する賞杯のことです。長期間、歴代の優勝者をわたって、使い続けられ、置かれる環境もさまざまであることが予想されるため、比較的大きなサイズのものや、見栄えのするものを用意します。
次回の大会まで、優勝者あるいは主催者が保管、管理しますが、大きすぎるトロフィーなどは置き場に困る場合があることはデメリットです。刻印は、プレートなどを毎回加工するのは大変なため、一般的には、プレートには「優勝」と「大会名」のみを入れ、紅白のペナントに優勝者の名前を入れて本杯につけます。
レプリカ
レプリカは美術品などの複製でよく聞かれる言葉ですが、スポーツ大会などで贈られる賞杯でもレプリカが使われます。
賞杯を持ち回りする場合、記念として優勝者の手元に何も残らないため、優勝した証として、本杯を返還するときに引換えに渡す賞杯がレプリカです。レプリカは持ち回りの本杯とは異なるもので、一般的に小さめに作りますので、保管のしやすさの点でもメリットです。
また、レプリカは次回の大会までに用意すればよいので、期間が十分にあり、大会名や日付、受賞名だけでなく、大会当日にしか分からないような優勝者の名前やスコアなどを刻印できる点もメリットといえます。
表彰におすすめの記念品
宮坂徽章では記念品におすすめのトロフィーやカップ、楯を多彩に取り揃えています。数ある商品の中から、ぜひ大会やコンペのイメージに合うものを選んでくださいね。
女神をモチーフにしたブロンズトロフィー
女神をモチーフとしたブロンズトロフィーは、どんな大会の表彰にも使えます。
サイズは219mmと315mmの2サイズあり、重厚感もあり、持ち回りのトロフィーにもおすすめです。
王冠が印象的なブロンズトロフィー
王冠が印象的な見栄えのするブロンズトロフィーです。インパクトのあるデザインは、若い人にも喜ばれるでしょう。ブラックゼブラ大理石の台座が安定感あり、黒っぽい深みのある色が全体を引き締めています。
高さは、245mm、285mm、325mmの3種類から選べます。
野球専用の盾
野球専用の大きめの楯です。300mm×240mmの1サイズのみです。ベースの形を模した金色レリーフにバッター・ピッチャーが躍動的に象られていて、なかなかおしゃれです。野球の大会で優勝チームに渡すと喜ばれるでしょう。
サッカーボールの盾
銀色のサッカーボールが目を引く斬新なデザインのサッカー専用の楯です。台座もあり重厚感と高級感があふれています。シックな印象も素敵ですね。個人賞にもおすすめです。サイズは4種類から選べます。
優勝カップ
宮坂徽章で人気の高い優勝カップです。見た目の美しさ・重厚感など、すべてがバランスよく仕上がっています。5サイズから選べますが、最大のサイズは高さ42.5cm×直径20cm、重量は3000gです。大きな大会の持ち回りにもおすすめです。
表彰シーンで目にするトロフィーやカップ、楯の歴史をたどってみると、いずれも戦勝を祝う風習がその起源にあったことは興味深いですね。賞杯に使用する商品を購入する機会があるときは、そんな視点で商品を選んでみると、受賞者に喜ばれるものが見つかるかもしれません。
トロフィー・優勝カップ制作歴80年を超える宮坂徽章について
トロフィー・優勝カップなどの制作を1940年から続け、今ではすでに80年以上。
トロフィーの自社製造を行う宮坂徽章では、70余年の実績から培った技術で、良い商品をよりお求めやすい値段でご提供しております。
どんなものを選んだらよいか、何を書けばいいかなど、プロがアドバイスいたしますのでお気軽にご相談ください。